和心紡ブログ

金目の話 ①

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 伊豆には 3種類の金目鯛がいます。

 3種類とも外見はほぼ同じで、漁師以外は見分けつきませんが、実は味と

値段がかなり違います。

 稲取魚市場や下田魚市場など伊豆南地方の地魚の代名詞になっている金

目鯛ですが、どの種類の金目鯛を食べたの?

 伊豆のグルメ通ならば知っておく必要があります。

 伊豆半島旅行で「金目鯛を食べたい!」と思っている方も ぜひ参考に

してください。

 伊豆半島の金目鯛には3種類あって、

 ①地金目鯛(ジキンメ)、

 ②島キンメ(シマキンメ)、

 ③沖キンメ(オキキンメ)です。

〇地金目鯛(ジキンメ)

 地金目鯛(地元では、ジキンメ、稲取キンメ、日戻りキンメ、などと

呼ばれています)

新島周辺の特定海域(ニイジマオカ)、大島周辺の特定海域(オオシマッ

パラ)など神津島より手前の海で小釣漁師が「日帰り」で一本釣りしてく

る金目鯛のことです。他の2種と比較して脂の乗りが最も多く、味も濃く、

金目鯛では最上級のブランドです。

 漁師さんは、地金目鯛(ジキンメ)の肝を使い地金目の肝料理を食べて

います。地元でしか食せない漁師料理レシピ。

地金目は、地元の南伊豆町内や下田市内のスーパーでもめったに並びませ

ん。鮮魚コーナーにたまにあったとしても900gサイズで1匹5,000円前後する

超高級魚です。1kgオーバーの大きなサイズの地金目は地元のスーパーで

まず並ぶことはありません。値が高すぎて売れない(買えない)からです。

1kgオーバーの大きなサイズの地金目の脂の乗りはハンパなく、地元の漁師

さん達は「地金目は1キロ超えると味が化ける」と言います。

 最近はすべてのサイズのジキンメの水揚量が激減していて、その値段は

青天井で高騰し続けているのが現状です。なかなか入手困難になっていて

地元の漁師村でも「幻の地魚」となっています。

〇島キンメ

「シマキンメ」とは、神津島周辺から八丈島周辺の特定海域で南伊豆の

小釣漁師が日帰りで釣ってくる金目鯛のことです。脂の乗りと味は地金目鯛

よりワンランク落ちます。これも漁獲量が極めて少ないので、地元の南伊豆

町内や下田市内のスーパーにも並びません。下田魚市場の仲買人から買うし

か方法はありません。

〇沖キンメ

「オキキンメ」とは、主に、50トン級の大型漁船(地元ではキンメ船と呼ん

でいます)で、八丈島からその沖の青ヶ島あたりまで遠征して数日間海上で

漁をして下田魚市場に戻ってきて水揚げされる金目鯛のことです。

小型漁船で遠征して沖キンメを釣ってくる剛胆なキンメ漁師もいます。

沖キンメは、脂の乗りと味は島キンメよりワンランク落ちます。

南伊豆町内や下田市内の地元スーパーでは1kg以下の小さい沖金目が並びま

すが、たまに1kgオーバーの大きなサイズも並びます。

地元スーパーではオキキンメ1kg以下サイズで1枚4,000円前後です。幻の2kg

オーバーの地金目鯛(ジキンメ)これは幻の2kgオーバーの地金目鯛(ジキン

メ)、一生に一度・・・

以上、金目鯛の3種類について説明しましたが、静岡県外や首都圏で流通して

いる(スーパーで売られている)金目鯛や、一般食事処、レストラン、居酒

屋メニューの金目鯛は100%この「沖キンメ」です。で、ここでちょっと言っ

ておきますが、南伊豆の「沖キンメ」も十分においしいですよっ!

初めて「金目鯛」を食する人にとって南伊豆の「オキキンメ」は十分におい

しい魚です!

 ネット参考・・・
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